OCT導入決定


デモ機でお借りしたOptovue社製iVueと迷った挙句、カールツァイス社製「シラスHD−OCTモデル400」を導入致しました。
操作性に関しては、スタッフに聞いたところ両者ともに大差なし。いずれも短時間で測定できるので、患者様への負担が軽減できるようになりました。シラス400は、画面上に映し出される情報量が非常に多い割に検査結果の表示が見やすい。また、将来的に解析プログラムをバージョンアップすれば、ハンフリー静的視野検査とリンクさせて診断や経過観察に活かせるのも魅力的。
《網膜》
院長の眼底検査や眼底カメラ撮影など従来の診察だけでは分かりにくい網膜(カメラに例えるとフィルムの部分)の状態、特に黄班部(網膜で最も視力に関係する大事な部分)の断面を観察することにより、網膜疾患や黄斑部疾患の早期発見、その治療方針の決定や治療効果の判定に役立てることが出来ます。OCTが力を発揮する代表的な疾患は、加齢黄斑変性、黄斑上膜、黄斑円孔など。また、3D画像が撮れるので、患者様への視覚的効果も大きいです。
緑内障
乳頭周辺の網膜神経線維層の厚さを測定し、GCA(網膜神経節細胞層・網膜内網状層のみを取り出して選択的に想定したもの)という解析プログラムも搭載しており、視神経障害が始まっていても通常の視野検査では検出できない極早期緑内障(preperimetric glaucoma)の検出も可能となって来ています。
いずれのモードでも診断、経過観察、患者様へのインフォームドコンセントにとても有用です。