横浜学会出張(1日目)


11月2日(土)〜3日(日)、横浜パシフィコで開催された第67回日本臨床眼科学会に参加させて頂きました。本学会のメインテーマは「Tsunagu(つなぐ)」で、これは万物がつながっているというコンセプトによるものです。また、眼科学が臨床、研究の世界だけでなく、疾病の予防や克服に向けて、グローバルな視野を持ち、様々なアイデアとチャレンジ精神で更に発展していくための願いもこめられています。
勤務医の頃は、本学会によく参加していましたが、医院を継承してからは参加する頻度は激減。今回、土曜日を休診とさせて頂いたので、必死のパッチで学んで参りました。
てか、勉強熱心な眼科医の余りの多さにびっくり。早朝から熱気ムンムンです。事前登録をしていなかったので、自分が是非とも拝聴したかった午前のインストラクションコースは第一希望・第二希望とも既に満席!!「ひぃ〜、嘘ぉ〜?!」第三希望枠で何とか滑り込みセーフ。瞼のセッションでしたが、凄く勉強になりました。午後のコースは、第一希望通り。角結膜疾患をどう診るかということで、基礎的なことからマニアックな?症例まで幅広く学ばせて頂きました。
テレビのコメンテーターなどでお馴染みの脳科学者・茂木健一郎先生をお迎えし、「眼と脳の関係について」の招待講演。意識と無意識の話などは、興味深かったけど、理解するのが結構難しかったです(笑)。意識の情報処理も実際にはほんの一部しか出来ていないというもの。例えば、宮崎駿監督「風立ちぬ」の4分間ムービーをみんなで見た後、画面の一部を隠してそこに何があったかを答えるクイズ。一般的な人は、ディーテイルよりも全体の意味を捉え、視覚的なディーテイルは全く覚えておらず、ディーテイルにこだわり過ぎると感銘を受けないそうです。
山本哲也先生の特別講演の内容は、緑内障を自分の使命と捉えられ、「失明回避にTSUNAGUために」の提言は有意義で興味深かったです。お世話になられた先生方に謝辞を述べられた際、今までの思いが込み上げてこられたようで感涙され、こちらも思わず目頭が熱くなりました。