トリプルパンチ


3月上旬に入ってから、目のかゆみ・充血とか鼻炎症状の患者さんが、大勢お見えになられました。その原因としてスギ花粉に加えて、中国大陸から偏西風に乗って飛来した黄砂とPM2.5も各地で高い濃度となり、花粉症の患者さんにとっては正にトリプルパンチの様相を呈しています。
最近話題のPM2.5ですが、Particulate Matterの略で微小粒子状物質のこと。大気中に漂う粒径2.5μm(0.0025mm)以下の小さな粒子(スギ花粉より小さく、インフルエンザウィルスより大きい)をいい、自然起源のものや化石燃料の燃焼(ばい煙発生施設や自動車排出ガス)により粒子のまま排出された「一次粒子」と、ガス状で排出された汚染物質が化学反応により粒子化した「二次粒子」があります。PM2.5は粒径が小さいため、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器疾患や循環器系疾患の原因になるといわれています。
また、PM2.5が花粉に付着することにより花粉が破裂して中のアレルギー物質が飛び散るそうです(驚)。
花粉症が始まる前に行う対策としては、「花粉が本格的に飛び始める2〜3週間前から!!」の抗アレルギー剤の点眼や飲み薬を始める「初期療法」が行われています。初期療法を行うことにより、症状を軽減させることができます。
毎年、花粉症の症状に悩まされる方は、花粉飛散情報(黄砂やPM2.5の情報にも)を十分に注意して、マスク・メガネを着用するなど花粉のばく露を避けるようにしてください。
近畿地方の飛散のピークは、3月中旬から下旬の予測です。
今からでも遅くないですからしっかり対策を。
気象庁黄砂情報http://www.jma.go.jp/jp/kosafcst/
PM2.5に関する情報・神戸市
http://www.city.kobe.lg.jp/life/recycle/environmental/air/PM2.5.html
すぐに役立つ花粉症対策
http://hitomi-sukoyaka.com/column/kafunsyo/04.html
あなたを悩ますアレルギー
http://www.santen.co.jp/al/al_sugi.html
環境省花粉観測システム(はなこさん)
なかなか繋がりません。。。
http://kafun.taiki.go.jp/Map.aspx?AreaCode=06
平成25年春の花粉飛散予測(第3報)について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16297