ドライアイ研究会主催講習会

今日、東京の大手町で催され、今回の内容も結構濃いかったです。
「涙液層の動態に基づく眼表面の層別治療」の講演は、事前にペーパーを読んでいたけど、やっぱスライドを使って涙液層の動態や症例提示をして頂いたおかげで理解しやすかった。
昨年は、“Spot break”と“Line break”の2パターンだけだったのが、今回から
4パターンに分類され、それぞれのコアメカニズムに迫り適切な治療をするのが大事であるとのこと。これからは、涙液層の動態観察をもっとしっかりしないといけない。今まで涙液層が3層だったのが2層という考えに変わったのも驚きです。
昨年、NHKの「ためしてがってん」でドライアイが取り上げられて以来、患者さんからジクアス点眼やムコスタ点眼の問い合わせが多かったのも事実です。患者さんにとっては興味のあるところであり、やっぱメディアの力って大きいと感じました。今までは、人工涙液やヒアルロン酸の点眼をするという水分補給が主な治療方針だったけど、これらの点眼のおかげでドライアイ治療が大きく様変わりを迎えようとしています。
マイボーム腺機能不全の治療法でLipiflowという新しい治療機器の話も興味深かったですが、ただあまりにも高価な機器だったので引いてしまいました(苦笑)。
眼内レンズ挿入眼で調節緊張や調節痙攣が生じ、そのために眼精疲労・眼痛・違和感を自覚する事例報告は、明日からの診療にさっそく応用できそうです。
いやいや、めっちゃ勉強になりました。