趣味のアクアリウム


初めておこなった患者満足度アンケート調査では、水槽のことを褒めて
下さるコメントが予想以上に多く驚きでした。「熱帯魚の水槽を見てい
ると、心が安らぐような気持ちになります。」「水槽をいつもきれいに
されており、小魚の泳ぎに見とれ、心を癒してくれます。」「綺麗な水
槽を見ていると和みます。」などなど。
独身時代は、厳冬の海にもめげずドライスーツを着込んで和歌山県の串
本や白浜によく出掛け、憧れのパラオ共和国明石市の真南、グアムの
ちょい横)にも。あの浮遊感、あのクリスタルブルー、あの異次元の世
界の虜にすっかりなってしまいました。しかし、結婚後、そうそうスキ
ューバダイビングは出来なくなり、自分の身近なところに大好きな「海」
を感じさせるものがあれば良いなァと〜思ってサンゴや海水魚飼育を
始めました。阪神大震災でそれまで飼育していたグッピーなどの淡水魚
水槽が全滅したのも引き金です。
当時は、海水魚を飼育してもすぐに駄目になったり、サンゴもすぐに溶
けたりと試行錯誤の連続でした。新しい飼育理論が、専門雑誌やネット
などで紹介されるようになり、また海外で流行っている飼育器具・添加
剤・人工海水などもどんどん輸入され、今では海水魚もサンゴも長期飼
育が可能となって来ました。上級者の方が飼育されているような難易度
の高いサンゴでなければ、私でも年単位での飼育が何とか出来ます。
待合室に入って向って右側の水槽は、サンゴが主体の水槽でその成長を
間近に見て楽しんでいます。トイレ横の水槽では、色々な種類のカラフ
ルな海水魚が所狭しと泳いでいます。診察室の水槽では、カクレクマノ
ミを飼育していて、震災の時から飼育していた1匹が今年ついに☆にな
りがっくり。海水魚も水槽に馴染めば10年の飼育も十分可能です。
ディズニィー映画「ファインディング・ニモ」の影響で子供さんには、今でも
人気です。「ニモや!ニモがおる!!」って声をよく耳にします。
飼育や水槽の手入れは結構大変ですが、好きなので苦にはなりません。
患者さんは、業者任せと思われている方が多いのですが、殆ど自分でや
っていて毎日の餌やりを始め、2回/週は水槽に手を突っ込んで苔掃除
もしています。
今春、とんでもないトラブルが発生。「先生ェ〜、トイレ横の水槽が水
漏れですゥ〜!!」とスタッフの慌てふためいた声。行ってみると水槽
周りの床はびちょびちょで、水位は半分くらいまでに減っています。
どこから漏れているのか解らず、結局200L以上の海水をぶちまけ、
スタッフに海水魚を救出して貰う羽目になろうとは(涙)。
生き物を飼育している限り色んなことがありますが、患者さんに喜んで
頂けるように末長くこの趣味を続けていくつもりです。
では皆様、良いお年をお迎えになって下さい。