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リーダーになる人のたった1つの習慣/福島正伸

僕の大好きな福島正伸先生の実話を元にした感動のストーリー。エピローグでは、僕にとってのバイブルとも言える「メンタリング・マネジメント」のエッセンスが的確にまとめられていました。
起業を考えていた3人が、様々な理由で赤字となったカラオケ店を店長として1年だけ任されることになります。
一流大学を卒業後、失敗経験ゼロの武田は、高圧的な態度が原因でスタッフから辞表を突き付けられ、自信喪失。
明るい性格・前向き・発想力が豊かな五十嵐は、スタッフとも仲良くなり順風満帆な経緯を辿っていたが、企画の限界にぶち当たります。
人と人との繋がりを何よりも大切にする間宮は、どんなにも働きかけてもやる気を見せないスタッフに気力を奪われ、自分自身も病気に冒されてしまいます。
3人は、もがき苦しみ、大切なことを学び、気付かされます。
リーダーになる人のたった1つの習慣とは、「人を変えたければ、相手を感動させ、一緒に感動すること!!」
人を育てるためには、3つのポイントがあります。
①まず自分が見本になる
「子を見れば親がわかり、部下を見れば上司がわかり、社員を見れば社長がわかる」僕の好きな言葉です。ここにも鏡の法則があります。自分の周囲の人間は、こちらの普段の生き方を見ています。自分がやったことが自分に返ってくるだけ。親として子供たちに、院長としてメンバーに対してどんな背中「見本」を見せて来たのかと思うと猛省しまくり。
②相手を信頼する
「信頼」とは、相手がこちらの思い通りにならなくとも、自分が相手をそのまま受け入れること。まずこちらが相手を信頼することで、相手からも信頼されるようになります。相手を評価するのではなく、相手を受け入れる。いやぁ〜、本当に難しいです。。。
③相手を支援する
「支援とは、」相手を楽にさせることではなく、相手をやる気にさせ、相手に尽くすこと。
もし、目の前に高い壁があって先に進むことが出来ないという人がいた場合、
×:可哀想と感じ、良かれと思いその壁を取り除いてあげる。するとどうなるか?依存心が芽生え、主体性はなくなる。いつまでたっても自分の力で壁を乗り越えていくことが出来なくなってしまう。
○:相手が自分自身の力で、どんな壁でも乗り越えていくことが出来るように聴く・相談に乗る・助言する・励ます・誉める・感謝する・導く・そばにいる。そのためには、相手を思いやる純粋な気持ちが大切。
プラス思考の“塊”のような福島先生のご講演は、何度か聴かせて頂いたことがあります。いつも学びと気付きがてんこ盛りで、元気を頂いています。
「見本」「信頼」「支援」この3つのキーワードが、自分の腑に落ちるまでには相当な時間を費やすだろうし、ほとんど変わらないかも知れないけど、少しでも近づけるようその意識は持ち続けたいと思います。