謹賀新年♪♪


この年末年始の休みを利用して家族で2泊3日雄琴温泉旅行へ。
世界遺産である比叡山延暦寺を訪れ、後はのんびりすることだけを心掛けた。
初日、旅館に到着したのが夕方で、この日は温泉に浸かり、美味しい懐石料理に舌鼓を打った。
翌朝、旅館からバスでケーブル坂本駅まで送って貰ったので、比叡山まで意外と時間は掛からなかった。延暦寺駅を降りると所々積雪の跡があり、めっちゃさぶい。
延暦寺は、伝教大師最澄が開いた日本天台宗の寺で1200年余の歴史を刻んでいる。当初、メジャーな見所7ヶ所を廻るつもりが、年末から私が体調を崩していたので、本当にのんびりゆっくりしたため根本中堂・横川中堂・元三大師堂の3ヶ所しか廻れなかった(苦笑)。1200年間法灯を守り続ける根本中堂の大堂と回廊の迫力に圧倒され放し。写真は、幸先矢(こうせんや)といって字の如く幸福が矢のように一直線に自分にやってくるように祈念した矢である。「家内安全」「諸願成就」を根本中堂の護摩のお勤めで祈願してある。その絵馬を自分の額に当て、今年一年の願い事を唱えながら阿弥陀如来を意味する梵字(ぼんじ)に込めた朱印・牛王印(ごおういん)を僧侶に押して頂いた。
また、おみくじの元祖としても有名な元三大師堂では、1000円もするおみくじを初めて買った。おみくじは、自分で引かず、自分の名前と数え年を記入した紙を渡し、僧侶が読経しながら引いて下さる。おみくじの紙を渡され、後ほど別の僧侶からおみくじの内容について解説までして頂いた。
また、園内で見かけた「一隅(いちぐう)を照らす」という石碑に書かれていた言葉の意味が気になったので調べてみた。この言葉は、天台宗を開かれた伝教大師最澄(767〜822)さまが書かれた『山家学生式』の冒頭にある。
「径寸十枚是れ国宝に非ず、一隅を照らす此れ則ち国宝なり」
「径寸十枚」とは金銀財宝などのことで、「一隅」とは今自分がいる場所や置かれた立場を指す。お金や財宝は国の宝ではなく、自分自身が置かれたその場所で、精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、何物にも代えがたい貴い国の宝なのである。
一人ひとりが使命を自覚し、自分の仕事や生活に励むことが人間としての基本である。一人ひとりがそれぞれの持ち場で最善を尽くすことによって、まず自分自身を照らす。そしてこれが自然に周囲の人々の心を打ち、響いていくことで他の人々も照らしていく。そうしてお互いに良い影響を与え合い、やがて社会全体が明るく照らされていく。「一隅を照らす」ということは、各々の仕事や生活を通じて、世のため人のためになるように努力実行することで、お互いが助け導き合い、あたたかい思いやりの心(仏心)が自然と拡げられていくのである。
3年B組金八先生の最終回の一言も「一隅を照らす人間になってください。」だったそうだ。
参考HP天台宗・一隅を照らす運動http://ichigu.net/