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USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
成功を引き寄せるマーケティング入門/森岡
皆さんは、USJに行ったことありますか?
私は、家族と一緒に今までに4回ほど遊びに行ったことがあります。
ハリーポッターのイベントなどでずっと大盛況のイメージだったのですが、実のところ2010年の開業当時は華々しかったけど、すぐに経営難に落ち込んでしまったそうです。
東京ディズニーランドはリピーター率が高いのに比べてUSJはまた行きたいと思う人が少なかったのかも知れません。
ところが、USJは「マーケティング」を重視する企業になって、劇的に変わったのです。
USJマーケティング最高責任者である森岡さんが変えたのは1つだけ。
それは「消費者視点」という価値観と仕組みにUSJを変えたこと。「消費者視点」とは、消費者の方を向いて消費者のために働くという意味。
USJが「消費者視点」の会社に変わったということで、2015年10月には過去最高の集客を記録し、単月ですがなんと東京ディズニーランドをも超えたのです!!
ところで、そもそも「マーケティング」って何なんでしょうか?!
森岡さんは、小学校4年生の子供さんに「マーケティングって、売るというよりも売れるようにする仕事だよ」って答えました。
「商品を売る」のは営業の仕事、「商品を売れるようにする」のがマーケティングの仕事だそうです。放っておいても売れるということは、自社商品が顧客に「選ばれる必然(選ばれて当たり前の理由)」を作れているということ。
つまり、マーケティングの最大の仕事は、消費者の頭の中に「選ばれる必然」を作ることになります。
例えば、吉野家であれば、牛丼・早い・美味い・安い・オレンジの看板などが、サッと頭に浮かびます。
では、梶川眼科という単語から患者さんの頭の中に何が思い浮かぶのか?!
当院のモットーである「親切・丁寧・笑顔」の三拍子を患者さんが、頭の中にふっと思い浮かべて下さるかどうか。目に何らかのトラブルがあった場合、患者さんから「梶川眼科を選んで良かった」と思って頂ける必然を作ることが鍵となります。そのためには、“チーム梶川”が仕事をする上で大切にしているクレドマインドを日頃から意識し、チーム一丸となって一生懸命に努力しなきゃなぁ〜と思います。
内容全体が相当マニアックで私にはちんぷんかんぷんでしたが、「目的」と「目標」、「戦略」と「戦術」の話は興味深かったです。
「目的→戦略→戦術」の順番で考えることが重要!!
例えば、大阪のUSJから千葉にある東京ディズニーランド(DR)まで行くとしましょう。
①《戦略Good・戦術Goodの場合》:飛行機で東京DRへ。正しい方向に進みなおかつ具体的な手段も強くて最善です。
②《戦略Good・戦術Badの場合》:自転車で東京DRへ。正しい方向に進み目的には近づくけど、達成できない可能性が高い。。。
③《戦略Bad・戦術Badの場合》:自転車で香港DRへ。間違った方向に間違った手段で進むけど、マシなのは途中で気が付いた時にはまだリカバリーしやすいってこと。
④《戦略Bad・戦術Goodの場合》:飛行機で香港DRへ。間違った方向に思い切り進むことを意味します。気が付いた時には、目的からめっちゃ離れてしまい、リカバリーすることがめっちゃ困難。
戦略の方が、戦術よりも大事!!
戦略の大きなミスは、戦術ではリカバリーできないから。
企業にとって「どう戦うか(戦術)」の前に「どこで戦うか(戦略)」を正しく見定めることが何よりも重要。
当院は、面倒・怖い・不安から親切・丁寧・笑顔へ変化する心のこもった眼科医療を目指しています。「何のために?」「どうやって?」など問い掛けをしながら“チーム梶川”のメンバーみんなと一緒に精進したいですね。